善通寺の背後には、五つの山並みがそびえます。中でも、我拝師山には幼少の空海が仏門に誓いをたてて見を投げたという伝説が残ります。今回は、その捨身伝説の地を訪れます。この地は出釈迦寺の奥の院になっています。
総本山善通寺より約30分で我拝師山の麓の「市民集いの丘公園」まで向かいます。途中、空海の母の菩提寺として建立されたという曼荼羅寺を経て、出釈迦寺に向かいます。ここから登山道になります。急な坂を登ること40分で奥の院の禅定寺に到着します。禅定寺の床下をくぐってさらに100mほどで捨身伝説の地に到着します。
見晴らしは最高です。と同時に、伝説が残るにふさわしい風景を感じることができます。太古に噴出した火山岩がつくり出す絶壁の景は、修験の厳しさを醸し出しています。修行に興味のある方は、是非訪れてください。