11弥次喜多コース(2016年第1号)

曼荼羅寺道(遍路道)
曼荼羅寺道(遍路道)

祈りの交差点

 

江戸時代後期、伊勢参りの旅をテーマにした滑稽本、東海道中膝栗毛で一世を風靡した十返舎一九は、続編で金毘羅参りを描きました(金毘羅参詣続膝栗毛)。当時、四国遍路と金毘羅参りは四国を代表する巡礼の旅でした。主人公の弥次郎兵衛と喜多八(続編では北八)は、金毘羅参りの後に、多度津街道をとって善通寺に立ち寄り、笑いを巻き起こします。街道沿いでは、当時の巡礼の様子がうかがえます。

 

 善通寺は、遍路道と多度津街道という二つの巡礼路の交差点にあり、いずれの参詣客も訪れました。同様のことは金毘羅宮にも見られ、金毘羅参詣道の絵図 には善通寺が大きく描かれ、四国遍路道の絵図には金毘羅宮が目を引きます。このことは、道標に善通寺と金毘羅が一緒に記されていることからもうかがえます。 続膝栗毛の中で、弥次と北が道連れの女中に酒を勧めた善通寺門前の茶屋が実在のものか否かは定かではありませんが、当時の善通寺の赤門筋の賑わいは容易に想像できます。旅人で賑わう通りが、善通寺正門の南大門ではなく、東の赤門前に生まれた理由は、当時南大門が再建されていなかったことに加え、多度津街道を行く 金毘羅参詣の旅人にも便利だったのもしれ ません。

 

金毘羅街道と遍路道が交差する赤門筋

善通寺赤門     赤門筋   金比羅参詣道案内図 四国寺社名勝八十八番

金毘羅多度津街道と曼荼羅寺道

並び燈籠      金毘羅燈籠    曼荼羅寺道     俳句茶屋

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